【スミレ堂便りVol.5】ー印章を贈るー 日本のお祝い文化

こんにちは!手彫り印章専門店「スミレ堂」の彩です。

本格的な夏がやってきました! 
梅雨時期は咲く色とりどりの紫陽花を道端で見つけると、心が清々しい気持ちになりました。

子供の夏休みが近づくと、私も童心になってワクワクしてしまいます。
皆様も暑さに気をつけて、楽しい夏をお過ごしくださいね。

さて、今回は-印章を贈る-という日本のお祝い文化について、お伝えします。

-印章を贈る- 日本のお祝い文化

読んでくださっている方の中には、親や祖父、祖母から印章を贈られた経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。学校の卒業記念品でもらったという方もよく聞きます。
馴染みのない方には「印章は贈り物になるの?」と驚かれた方もいるかもしれません。

しかし親から子へ、祖父母から孫へ、大切な人生の節目・記念に一生使える実用品である印章を贈るという文化は、古くは政府が印鑑登録制度が始まった明治時代から日本に文化として伝わり、現在でも印章を贈り物にする方はたくさんいらっしゃいます。 

現在は素晴らしい贈り物となる商品が数多くある時代ですが一生使える実用品であり、近しい親族だからこそ贈れる印章は現代でも日本の文化を伝えるとても素敵な贈り物だと思います。

人生の節目に印章ギフトをおすすめする理由

なぜ、人生の節目に印章を贈ることをおすすめするのか?

それは家族だからこそ伝えたい想いや言葉、名前に込めた願いをカタチにして、自分の証・分身として一生涯使い続けることのできる唯一の贈り物だからです。

例えば、こんなお祝いのシーンに贈ると一生の記念となるのではないでしょうか。

〈出産祝い・七五三祝い〉
命名に込めた想いや、健やかな成長を祈って。

〈入学祝い・卒業祝い〉
印章を持つという、社会への一歩を踏み出した証として。お金の教育のひとつとして、印章の使い方をぜひ親子で会話してみてはいかがでしょうか。

〈成人祝い・就職祝い〉
社会人としての大きな門出に、自分を信じて頑張ってほしいというエールの気持ちをこめて。 

〈結婚祝い〉
嫁ぎ行く娘へ、末永い幸せを願って最後の贈り物として。または、新郎様から普段言葉にできない愛情や感謝の気持ちを込めて。

ご婚約中にお二人で作りに来店され、両家顔合わせ会でお披露目したという方もいました。

両家にとって特別な思い出になったと大変喜ばれました。

人生の節目に贈られた家族の絆を感じることのできる印章は、きっと押すたびに贈られた方の顔が浮かび、背中を押してくれる大切な宝物となるでしょう。

自分で作ってもいいの?

ご自身でお作りになられるかたも大勢いらっしゃいます。
印章は社会人としてきちんとした印章を揃えておくことは、生活の上で必須となるからです。

保険の加入、自動車の購入、不動産の契約など、いざというときに必要であっても、手彫り印章であれば数日間の製作期間を頂くことがほとんどです。
慌てることがないようあらかじめ、自分にとってお気に入りの印章を揃えておきましょう。

お客様から贈るシーンや想いをお伺いし、ぴったりの印章をご提案できたとき、贈られた方の喜びのご感想を頂いたとき、私たちは幸せのおすそ分けを頂いたようでとてもうれしい気持ちになります。

これからも一生大切にお使いいただける印章をご提案し、心を込めてお作りしていきます。印章を贈りたいとお考えの方は、どんなことでもご相談くださいね。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。

商品はこちら

増田 彩(AYA MASUDA)
株式会社ノバレーゼ名古屋商品管理部所属。2007年入社以来、ノバレーゼ名古屋店のアトリエ業務に携わっている。友人の出産祝いに手彫り印章を贈り、喜んでくれたことをきっかけに、日本の職人の手仕事の美しさに心惹かれる。同時に、後継者不足などの課題を知り、日本の美しい手仕事を伝えるお手伝いをライフワークにしたいと活動を始める。2017年、「人生の節目に贈りたい・特別な手彫り印章専門店・スミレ堂」を、印章彫刻士の父と共に立ち上げる。6歳・0歳の姉妹のお母さんとしても日々奮闘中。

シェアする